働きかた学部

「小商い」と「複業」の始めかた – 実践者に学ぶ仕事づくりの入門講座

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■第1期 開催日程

第1回 2017年4月15日(土)15:30〜17:00
第2回 2017年4月15日(土)17:00〜18:30
第3回 2017年4月22日(土)15:30〜17:00
第4回 2017年4月22日(土)17:00〜18:30
第5回 2017年5月13日(土)15:30〜17:00
参加費用 2万6,800円(全5回分)
※2コマ連続の講義は、途中で10分程度の休憩があります。

お申し込みは締め切りました。

■講義概要

経済成長が期待できない時代の新しい働きかた

大企業に入ることで安定が約束されない時代となり、ブラック企業・過労死などの問題が多発するようになった日本。

人口は2050年には1億人を割り込むと予測され、持続的な経済成長も期待できなくなりました。そんな中、注目が高まっているのが「小商い」という働き方です。

従来のように右肩上がりの幻想はもうない。そういうときにどうやったら生きていけるのか考え、出てきたのが「小商い」という発想です。コストを最小限に抑えながら、なるべく地域の中で経済をまわしてゆく。

モノはあるから収入が多い必要はない。経済は縮小しているけど、縮小したまま均衡すれば長い時間食いつないでいける。

もう経済成長しないならば、別のモデルを考えていきましょうということですね。

引用:「スペクテイター 特集:小商い」(エディトリアル・デパートメント)、平川克美氏(『小商いのすすめ』著者)のインタビューより。

あるものを有効活用し、つながりを重視する仕事

「小商い」を実践する人たちは、ひとつの「小商い」を育ててそこから派生する「小商い」で「複業」化していくタイプと、ジャンルの違ういくつかの「小商い」を考え「複業」化していくタイプに分かれます。手がける仕事に主従関係はないので、「副業」ではなく「複業」です。

共通するのは、自宅を活用したり、使われていない時間帯にスペースを安く借りたりして、大きな投資をしないこと。そして、お客さんや関係先とのつながりを大切にすること。自分の持っている技能や周辺のリソースを生かして、身の丈に合った商いを展開していくのです。

目が届く範囲で無理なく始められる「小商い」は、続けていくと少しずつ仲間が増えていきます。元手がかからないため、基本を踏まえれば、金額はささやかながら黒字化が驚くほど容易です。

コンパクトに素早くPDCAサイクルを回すことができるため、さらなる商いへと発展させることもできますし、自分の適性や相性を踏まえて微調整しながら続けることができます。

一番の魅力は「気持ちよく仕事ができること」

「小商い」の一番の魅力は、「気持ちよく仕事ができること」。お客さんと直接向き合って、「何を必要としているのか」「自分はどう役立てるのか?」を臨機応変に考えながらサービスや商品を設計していけるので、お互いにとっての満足感や充実感を高められます。

「嬉しい」や「楽しい」を最大化しやすい手法と言えるかもしれません。良い関係性を育みながら、ゆるやかにつながったコミュニティの中で、社会の役に立っていることを実感できるのです。

実践者は日に日に増えており、自宅でサロンや教室をオープンしている方や、定期的にニッチなワークショップを開催している方が、あなたのまわりにもいるのではないでしょうか。

ちなみに、この「神保町大学」自体も、神保町エリアに密着し、使われていない時間帯の会社のスペースを有効活用するという「小商い」の視点で運営されています。机やイスなどの備品は、塾や学校の払い下げ品を再生して使用しています。

月数万円の「小商い」をいくつか手がけ「複業」する

「小商い」の枠組みに含まれますが、「月3万円ビジネス」というムーブメントも生まれています。

「非電化工房」を手がける藤村靖之氏が提唱している働き方で、ノーリスクかつ2日以内でできて、月3万円の収益が上がるビジネスをいくつか持つなど(ひとつのビジネスで月3万円以上稼ぐことは禁じられています)、より具体的に定義がなされているのが特徴です。

「月3万円ビジネス」は、働く日数を絞り、それによってできた自由時間を使って自給自足(農業)をすれば、ビジネスの数はより少なくて済むという思想がベースにあります。

「月3万円ビジネス」のノウハウはネット上や書籍でシェアされており、それをもとに別の場所で同じ小商いを行うことも推奨されているのが、ムーブメントが広がっているひとつの理由でしょう。

フリーランスまたは小規模法人として「複業」する

また、もうひとつの方向性として、フリーランスまたは小規模法人として「複業」を手がける方も増えてきています。

今後予測される人生100年時代(つまり、複数の分野でプロになるのに十分な時間がある時代)とも関係することですが、彼らはいくつかの領域のプロとして「複業」を手がけ、同時並行的に実績・経験を積んでいきます。

フリーランスにとっての「複業」は、自分の仕事を定義し直すこととも言えます。例えば編集者の場合、自分の仕事は「本をつくること」だと決めつけてしまうと、それ以外のことを手がける意識がなくなってしまいます。

しかし、編集者の仕事を「良質なコンテンツを編集してアウトプットし、PRも手がけて世に広く知ってもらうこと」と捉え直せば、ワークショップや講座の領域で仕事をすることはむしろ自然なことです。

これまでは諦めてきた、本にするには少し対象が狭いと思われるコンテンツでも、アウトプット先を変えて世に出すことができます。

より身近なコンテンツをアウトプットできるようになりますし、その告知には、本の仕事で否応なしに培われるコストゼロでのPRノウハウも生かせるでしょう。

各「複業」の相性が良ければ、相乗効果も期待できます。上記の例であれば、本としてアウトプットしたコンテンツを講座化するなど、少しの工夫で新しい仕事をつくりだせます。

実践者から直接「小商い」と「複業」を学ぶ

本講座は、実践者をゲストに迎え、「小商い」や「複業」を将来的に考えている方に向け、その思想やノウハウを全5回で公開するものです。

具体的には、下記のような方を対象としています。

・これから「小商い」や「複業」を何か手がけてみたい方
・ワークショップなど「小商い」的な企画をやってみたがうまくいっていない方
・何か現在の仕事の範囲を拡張するヒントを得たい方
・将来的にフリーランスになることを考えている方
・「小商い」や「複業」を発想していく視点を得たい方
・手に職をつけたいと考えている方
・休職後、何かできる範囲で仕事を始めようとしている方
・書籍などで「小商い」や「複業」について知ったが、実践には至っていない方
・いまの働き方に疑問を持っている方

一方的な講義形式ではなく、グループワークを交えながら、「小商い」や「複業」を自発的に行っていけるスキルや視点を養います。志を同じくした仲間とともに、人生100年&フリーエージェント時代(※)を楽しみましょう!

(※)
人生100年時代……カリフォルニア大学とマックス・プランク研究所の研究によれば、2007年に生まれた先進国の子どもの平均寿命は100歳を超える。

フリーエージェント……フリーランス、臨時社員、ミニ企業家からなる独立した労働者の総称。日本における広義のフリーランスは1,228万人に及び、労働人口の19%に達している。

引用元:東京大学教授・宇野重規「新たな働き方としてのフリーランス」(NIRA総研)

■ファシリテーター・プロフィール

小俣荘子……クラシノキカク代表/施術家/コラムニスト

専門商社での宣伝PR、化粧品メーカーでの商品開発を経て独立。「心地よい暮らし」をテーマに小商いを展開。寺院を活用した和装イベントや書店でのワークショップ、カフェやサロンにて小顔矯正や深層リンパドレナージュなどの施術を行う他、池尻大橋の名店“さそう”の「季節のお料理教室」プロデュース・運営、地方自治体での施術イベントの開催など、幅広く活動している。大澤和美『おうち起業のはじめ方』(主婦の友社)には、おうち起業家としてロングインタビューが掲載。中川政七商店webメディア「さんち」他で記事を執筆中。
https://maisondeomata.com/

■講義内容

第1回 「自分の小商い・複業の見つけ方」
(2017年4月15日(土)15:30〜17:00)

第2回 「小商い・戦略的退職・自宅起業・複業化のステップ」
(2017年4月15日(土)17:00〜18:30)

第3回 「リスクを最小化する自宅教室・サロンの始め方」
(2017年4月22日(土)15:30〜17:00)

第4回 「フラッシュアイデアを小商いに育てる」
(2017年4月22日(土)17:00〜18:30)

第5回 「小商いプラン発表とおさらい」
(2017年5月13日(土)15:30〜17:00)

お申し込みは締め切りました。

※Yahoo!が運営するチケットサービス「パスマーケット」を通じた決済となります。クレジットカード決済、コンビニ決済に対応しています。7日前(2017年4月8日)まではキャンセル料は発生しません(コンビニ決済の場合は振込手数料のご負担が発生します)。2017年4月9日以降はキャンセル不可となります。

■推薦図書

西村佳哲『自分の仕事をつくる』(ちくま文庫)
平川克美『小商いのすすめ』(ミシマ社)
影山知明『ゆっくり、いそげ カフェからはじめる人を手段化しない経済』(大和書房)
山口揚平『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス)

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