自分は小さい頃から勉強が大嫌いで、「何のために学校のつまらない勉強をしなくてはいけないのか? なぜ貴重な時間を使わなくてはいけないのか?」といつも疑問に思っていました。
その時間があれば、家で漫画やアニメを見られるし、友達と外でいっぱい遊べる。映画を観たり、踊ったり、走ったり。「世の中は刺激的で楽しいことだらけなのに!」と。
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だから、勉強はしませんでした。しかし、社会人になって、仕事のために勉強をせざるを得なくなりました。すると、驚くべきことに、目標さえ明確であれば、勉強は楽しくて仕方がないものだと気づいたのです。
書籍を買いあさって読み込むのはもちろん、セミナーや講座に参加をしていくうちに、今度は「何のために仕事をするのか?」という疑問が生まれてきました。
悩んだ末にたどり着いた答えは、「世界を面白くしていくために仕事をする」でした。その後、立ち上げたのがホビーメーカー・ケンエレファントです。
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その一方で、時代はどんどん進んでいきました。インターネットとSNSの普及にともない、広く浅い知識がばらまかれて氾濫。四六時中、真偽が定かではない情報と豆知識の嵐が吹き荒れています。
こんな時代だからこそ、ライブでもなく、トークショーでもなく、講演会でもなく、グーグル検索ではヒットしない知識を伝える、魂と情熱による「大人のエンタテインメント大学」が必要なのではないか。
そう考えて、「未来を面白くする」をテーマにした社会人大学(市民大学)を創立しました。場所は、未来を面白くしていく知識を学ぶのに最高な世界一の古本街・神田神保町です。「神保町大学」に、ぜひ学びに来てください。
「神保町大学」初代学長・石山健三
写真=栗原論